![]() ●歩く その前に リハビリ施設に毎週月曜日デイサービスで通っていた頃 よく言われたのが あまり歩行ばかり行っていて腰、 膝などを痛めると大変な事になる適度にして下さい。体重が増え腰、膝に負担がかかると大変 十分に体重増加には注意して下さい。確かに頭では分かってはいるのですが さて その「適度」という程度 これが分からない。初めは10分 少しづつその時間を伸ばし60分 90分と廊下や中庭を 歩行訓練していると 療法士が飛んでくる。 STOP命令。 今もって適度な歩行訓練の程度というのが分かりません。 ただ、痛み、疲労を感じる感覚も弱くなっているようで 自分の感覚ではそれほど疲労していないように思えても肉体的には相当に疲労していることもあり「注意」が必要なようです。 |
●歩くと言う事 医師や療法士に言われたのが歩くと言う事 その理由について聞いた事がありませんでした。あたりまえ。 ただ血液は心臓がポンプの働きをしますが、リンパ液は下肢の筋肉により循環すると 聞いた覚えがあります。ひどい時には「むくみ」で足首が動かなくなることもあり 一般に「むくみ」は水分不足やリンパの流れが悪いと言われた事を考えると「むくみ」で痛く歩けない時にも 足の筋肉のマッサージなどによりいくぶんは「むくみ」が解消されリンパの流れも良くなるようです。 歩行に不自由があるのにまるで体育会系のようにただ「歩け」と言われるよりもその効果などを 言って頂けると 「歩かなくては」と思うのは私だけでしょうか |
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●歩く その前に(体と心の防御本能) 痛い、恐い、寒いなどの感覚があるとどうしても体が硬くなってしまいます。 これは元々人間が持っている防御本能だと思います。 この状態ではスムーズに体が動かずリハビリの効果が上がるというより 嫌な記憶が残ってしまうように感じました。 痛みというのは難物ですが(後に記す予定)恐い、寒いという感覚は軽減出来ると 思います。恐い:「心を操ってみよう参照」 寒い:ゆっくりと、体を動かしウォーミングアップ。 心にもこれから楽しい事があると自己暗示 体と心にストレスがあるような状態を少しでも軽減して効果的なリハビリを目指します |
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●飴玉(キャンディー)の効用について 体に異常がある場合の歩行ではいろいろな所に無駄な力が入っている 事があります。 特に「歯を食いしばって」歩いている場合は こめかみ、 顎、首、肩にも 本人は気が付いていなくてもそうとうな力が入って動きが悪く なります。 このような場合歩行中はほとんど上半身が動いておらず 下半身だけの歩行になります。 私が実践しているのは飴玉 大きめで歯と歯が噛みしめられない位の物を 口の中で転がして こめかみ、顎、首、肩の筋肉が緊張しないようにしています。 (大きな飴玉がない場合には数個をいっぺんに舐めます) ガムやキャラメルだとどうしても歯に力を入れてしまい逆効果のようです。 3.11の後 地震酔いのヘルパーさんに試して頂いたら 地震酔いにも効果があったようです。 |
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私の勝手な想像なのですが、三半規管周りの筋肉が固まると目まい、耳鳴り、平衡感覚が悪くなる等が 起こるような気がしています。飴玉は口、顎を動かすことによりこれらの筋肉が固まることを防いでくれる効果が あるのでは と思っています。 |
![]() ●ナンバ歩きを試してみよう 通常の歩き方は右手が前の時 右足は後ろになります。 ナンバ歩きの基本は「右手と右足、左手と左足を同時に出す」方法です。 諸説あるようですが刀を差した武士の歩き方、飛脚が一日100キロメートル走るため 云々 利点として ・体を必要以上にひねらないためスタミナが減りにくい。・上半身の ねじれが小さくなるので、 姿勢が安定する。 ・動きに無駄がなくなり、瞬発力が出る。 ・相撲の鉄砲のように、片側の腕、腰、足を合わせて 動かすとパワーが出やすい。 ・急な坂道や階段などを上る際にナンバで歩行すると体に負担がかかりにくい。 (ウィキペディア より) 杖を使って歩行される方は一度試す価値があります。 |
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体を捻らずに歩けるため上半身に障害を持つ方 杖を使う方にはぜひ試していただきたいと思っています。 リハビリは西洋医学が主流でこのような日本的な方法を研究、実践する土壌にはないのでは とも思っています。 |
![]() ●心を操ってみよう 私の実体験です。 リハビリ施設にデイサービスで通っていた時 中庭(人工芝で廊下やリハビリ室より 転んでも危なくなかった) で歩行訓練を行っていました。 歩行中「恐い、転んだら怪我をする、危ない」と心に言い聞かせながら歩く。 「ここなら転んでも安全、恐くない、危なくない」と自分に言い聞かせながら歩く。 結果は 危なくないと言い聞かせながら歩くと視線も自然に前方が見えるようになり (恐いと思うと視線が足元を見るだけで前方を見る事が出来なくなる) 足の運びもスムーズになりました。一度転んだ方は恐怖感から歩き方が悪くなり かえって歩けなくなるのはこの恐怖感があるためと思います。 |
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方法: 平坦で転んでも危なくない所を選びます。出来れば芝のような所が良いのですが無ければ道路の塀近くで 転びそうになった時 手で支えられるような場所。家の中であれば廊下など段差が無い、障害物が無い、下が硬い所 畳だと足裏に柔らかさを感じてしまうのでスリッパ等で足裏に安定した感覚を作ります。 歩行する前に「恐い、危ない、転ぶ」自分の心に言い聞かせます。(思いっきり)私の場合安定感がなくなり ぎこちなくなりました。 次に十分時間を取って心を落ち着かせます。(休憩を取るのも良いでしょう)先ほどの恐怖感を十分に取ってから 今度は「転んでも大丈夫」と心に言い聞かせ視線(顔)を上げ背筋を伸ばし肩の力を抜きます。(ゆっくり深呼吸もして) 2〜3回足は動かさず腕をふり肩に力が入っていない事を確認したらゆっくり歩き出します。 私の場合足(腿)の上がり方も良くなにより安定感が感じられました。 ここで重要なのが心を落ち着かせることにより歩行に安定感が生まれることを知る事。 またその時の自分の視線がどの程度前方にあるかを知る事だと思います。 つまり「悪い歩き方」だと視線は目の前(足元に)あり「良い歩き方」は視線が前方10メートル位まで見渡せる。 事を知る。 普段の散歩などで自分自身に危なくないと言い聞かせながら試してみてください。 猫背だった姿勢が直立に近くなり目線も前方を見られるようになります。 ただし 段差のある所や歩道で斜めになっている所では絶対に行わないでください。 安全が第一です。 |
●歩く距離、時間も大切だけれど質も大切 たとえ時間は短くても、距離が短くても「良い姿勢」を保っての歩行が大切です。 「悪い姿勢」が癖になったりすると直すのが大変です 本来人間は直立2足歩行動物です |
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●歩くときにはジャージではなくベルトをして 重量挙げの選手は競技に太いベルトをしています。 これは腹に力が効果的に入るためのようです。 歩行時気分的かもしれませんが足が高く上がるような気がします。 腰の痛みなどでコルセット、サポーターをされているもズボンの上から ベルトをして試してください。 サポーターやベルトを長時間無理に締めておくと内臓には良くないとも 言われました。 節度、時間を区切って試してみることをお勧めします。 |
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![]() ●自分の歩く姿をビデオに撮ってみよう 歩き方、杖の使い方、自分の癖などなど 自分では気がつかない所を見つけてみましょう。 また「ナンバ歩き」や「心を操っている」姿など体の機能だけではなく心の影響など 「良く歩ける時」「あまりうまく歩けない時」などどのような違いがあるのか 自分で再確認してみましょう。 |
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私は2箇所の施設でリハビリ訓練を受けました。 訓練中は歩くことに一生懸命で気がつきませんでしたがリハビリ訓練を受けられなくなって気付いたことです。 訓練中 医師や療法士の皆さんは私の歩行を注意深く観察しいろいろ書類に書いていらっしゃいました。 2箇所共大きな鏡はあったのですが隅に置いてあり 私自信が自分の歩行の姿を見ることはありませんでした。 またどんな歩行姿勢なのかどの筋肉が弱っているのか等の示唆や提言もありませんでした。 今 リハビリを受けられなくなって感じるのは なぜ患者に自分の姿を見せここはこの筋肉が弱っている、 この筋肉が動いていない等々 頭に認識させ体に覚えこませるようなご指導が頂けなかったのかと言う疑問です。 率直な感想で自分の体がどのように動いているのかが分からない。 どのように体をコントロールして動かせばよいかが分からない そんな状態でした。 |
![]() ●自分の足音を聞いてみよう 歩幅がいつもより若干広くなると左足が地面に着くときに「パタン」という 音がします。 足が踵から地面に着くのではなく 足裏全面が着くためだと 思っています。 また足が内側に入り込む場合には音はしないものの 蛇行して歩いてしまう傾向があるようです。 スムーズに橋の運びが行われる場合の音を記憶し足音が違う時には 歩行に注意信号が出たと自分自身注意しています。 |
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●歩行時 足が内側に入ってジグザグのような歩き方になる | ![]() |
●歩行のコツ? 腰から動かす |